「激安サイトで商品を購入したら、音信不通になり、数日後にLINEで返金手続きのQRコードが届いた」――このようなケースは近年急増している詐欺の典型例です。本記事では、こうした事態に巻き込まれた後に注意すべきポイントと、被害を最小限にするための具体的な対処法を解説します。
詐欺サイトの特徴と購入後の流れ
詐欺サイトは、実在するショッピングサイトを模したり、異常なまでに安い価格で商品を掲載しているのが特徴です。購入すると、一見普通に支払いが完了しますが、その後連絡が途絶え、サイト自体が閉鎖されるケースも多発しています。
今回のように「24時間以内に配送」と書かれていたにも関わらず音沙汰がなく、サイトも消えていた時点で、典型的な詐欺の流れと考えられます。
後日届く「返金対応」連絡に注意
詐欺被害に遭った後、加害者側からLINEやSNSで「返金のための手続き」などと称してQRコードやURLが送られてくることがあります。これは再度個人情報や金銭を搾取する二次被害の手口です。
QRコードを読み込むと、LINE登録や銀行情報の入力、さらに振込を促されるなど、詐欺がより巧妙に進行します。絶対に読み取ったりアクセスしないようにしましょう。
被害に気付いたらまずやるべき3つのこと
- 1. 支払いサービス(例:PayPay)に連絡
決済後であっても、一部のサービスではトラブル対応の窓口があります。被害届を出した旨を添えて報告しましょう。 - 2. 警察に相談・被害届の提出
すでに相談していれば記録が残っていますが、LINEの連絡内容やサイトのURL、支払い日時などの詳細を記録・保存し提出するとより確実です。 - 3. 個人情報の流出に備える
住所や電話番号などを入力していた場合、不審な郵便物やSMS、なりすまし被害に注意が必要です。場合によっては信頼できるセキュリティ会社や自治体にも相談を。
返金を騙る詐欺の実例と手口
・「返金手続きのため、こちらのLINEに登録してください」
・「口座確認のため、暗証番号を入力してください」
・「手数料を一度支払えば、全額返金します」
このような手口で、被害者の心理につけ込み、二重三重の詐欺へと誘導するケースが報告されています。警察庁のサイバー犯罪対策でも注意喚起がなされています。
今後同様の被害に遭わないために
・「激安すぎる商品」や「銀行振込専用」「PayPay・LINE Payのみ対応」などのサイトは警戒する
・会社の実在性を確認(住所・電話番号・会社名で検索)
・口コミサイトやSNS、詐欺ウォールなどの評判チェックを活用
また、商品購入は信頼できるECサイト(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど)を利用するのが最も安全です。
まとめ
詐欺サイトでの購入後に届いた「返金用QRコード」は、さらなる被害を招く危険な誘導です。一切アクセスせず、警察や決済サービスに相談するのが正しい対応です。
金銭以上に個人情報が狙われるケースもあるため、被害に遭った際は冷静かつ慎重な対応が求められます。今後のトラブルを未然に防ぐためにも、安全な購入先と判断力を持つことが大切です。