突然の車のトラブルでレッカーサービスを利用しなければならない状況では、冷静な判断が難しくなりがちです。しかし、その隙を狙った不誠実な業者とのトラブルも少なくありません。この記事では、実際に起きた事例をもとに、レッカー移動などのロードサービスを利用する際に気をつけるべきポイントを解説します。
ロードサービスでよくあるトラブル事例
特に多いのが、事前に料金の説明がなかったにも関わらず、高額請求されたというケースです。たとえば「空車回送料」や「深夜料金」「出張費」などが後から上乗せされることがあります。さらに、誓約書に署名させられてしまうと、その場でキャンセルしづらくなる心理的圧力も。
こうしたトラブルの背景には、「とりあえず見せてください」と事前説明を省略する手口があります。このようなケースでは、契約内容が曖昧になり、料金交渉が困難になります。
「概算見積もり」は必ず書面または記録に残す
業者の中にはホームページ上で「概算見積もりを提示します」と明記しているところもあります。しかし実際の電話対応では提示がなかったり、曖昧な表現でごまかされる場合も少なくありません。
そのため、電話で見積もりを受けた場合は、録音をするか、SMSやメールで金額を確認しておくと後々の証拠になります。
料金の内訳はその場で細かく確認を
「出張費」「作業費」「回送料」「時間帯割増」など、料金にはさまざまな名目があります。これらがすべて含まれているのか、追加料金があるのかを、その場で確認しましょう。明細が不明瞭な場合は、作業開始前にキャンセルを申し出ることも可能です。
特に「誓約書」への署名は慎重に。損害補償やキャンセル規定が書かれていることもあるため、時間がなくても一読することが重要です。
万一高額請求された場合の対応方法
料金トラブルが発生した場合、以下のような対応を取りましょう。
- 消費生活センターに相談
- 契約内容の証拠(見積もり・明細・録音・誓約書など)を保存
- カード会社のチャージバック制度を利用(クレジット払いの場合)
また、あまりにも悪質な場合は、弁護士に相談して法的手段を検討することも可能です。
信頼できるロードサービスを選ぶには
インターネット検索では広告優先で上位に表示される業者が必ずしも安心とは限りません。以下のような基準で選ぶとリスクを軽減できます。
- JAFや自動車保険付帯のロードサービスを優先
- レビューや口コミを確認
- 電話応対で明確な金額説明があるか
- 会社所在地や法人名が明記されているか
また、急なトラブルに備えて、信頼できる業者の連絡先を事前にメモしておくのも有効です。
まとめ:焦らず、確認を怠らないことが最善の防御
ロードサービスのトラブルは、急を要する状況で発生するため、つい確認を省略してしまいがちです。しかしその結果として、高額請求や不誠実な対応に苦しむケースが後を絶ちません。
少しの注意と確認で、大きな損失を防ぐことができます。今後の安心のためにも、信頼できるサービスを事前に調べ、急な事態に備えておきましょう。