駐車場内での接触事故で保険を使いたくないときの対処法と示談の考え方

駐車場内での軽微な接触事故に遭った際、「保険を使いたくない」「修理は面倒」「でも対応はちゃんとしておきたい」──そんな悩みを持つ方は少なくありません。この記事では、修理費・等級・示談・交渉の判断軸を、初めて事故に遭った方にもわかりやすく整理します。

駐車場内の事故は過失割合が重要

駐車場は公道と異なり「私有地扱い」ですが、事故として警察・保険対応されます。特に今回のような「バックで駐車中」と「バックで出庫中」の接触事故は、どちらにも一定の過失があると判断されるケースが多いです。

例としては「相手6:あなた4」などの比率が一般的に提示されます。

保険会社が示す選択肢とその意図

保険会社は「交渉は可能ですが、自分で相手保険会社と話したほうがいいかも」と言うことがあります。これは、あなたが保険を使わない前提で交渉に保険会社が関与しづらいためです。

代理交渉義務は、あなたがその保険を使うことを前提とする場合に限られるからです。

保険を使わず相手に修理費を請求できるか?

可能ですが、相手が「過失相殺」を主張すれば全額請求は困難です。相手保険会社は通常「40%相当の自己過失分は自己負担してください」と言ってきます。

なお、相手が任意保険未加入であれば、直接交渉または訴訟リスクも視野に入ります。

修理しない場合は「示談」も選択肢

「自走可能で軽傷」「保険料が上がるのが嫌」という方は、修理せずに示談で終えるのも現実的な判断です。

ただし、後日トラブルを避けるためには、「これ以上請求しません」など簡易な示談書を作っておくことが望ましいです。

自分で示談を進めるときの注意点

  • 言った言わないを防ぐためにやりとりは書面やメールで行う
  • 修理費の見積書を一度は取得しておく(比較材料として)
  • 口頭示談のみは避け、可能なら簡単でも文書化する

相手保険会社とやりとりする場合は、「修理代の全額ではなく一部だけ請求する」という方針を示すと、スムーズな対応を得やすくなります。

実例:似たケースでの対応

● 事例①:駐車場でバック同士の事故 → 修理見積7万円 → 過失4:6で示談 → 相手側から4.2万円支払い、残りは自己負担。

● 事例②:軽く擦ったのみで修理せず → 相手と電話で合意 → 示談書をPDFで作成し交わして終了。

まとめ:保険を使わないなら示談交渉が現実的

保険料を維持したいなら「修理せず示談」または「一部費用を相手に求める」のが合理的です。修理代よりも将来の保険料アップが気になる場合は、示談の道を考えるのが賢明です。

迷ったら保険会社に相談しつつ、自分でも費用感・交渉感覚を身につけておきましょう。

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