インターネット上でアダルトサイトを閲覧していた際に、うっかりクリックしただけで「登録完了」「料金が発生しました」などの画面が表示され、不安になった経験はありませんか？本記事では、突然の高額請求が表示されるケースの大半が詐欺であること、そして焦らず正しく対処する方法について詳しく解説します。
ワンクリック詐欺の仕組みとは？
ワンクリック詐欺は、ユーザーがリンクやボタンをクリックしただけで「有料会員登録が完了しました」「〇〇円の支払いが発生しました」などと表示し、支払いを促す詐欺の一種です。実際には法的な契約が成立していないことがほとんどです。
「24時間以内に退会手続きしなければ料金が確定します」といった脅し文句も典型的な詐欺のパターンで、不安を煽るための演出に過ぎません。
法的には料金支払いの義務はあるのか？
消費者契約法や民法の原則により、利用規約の内容が表示されず、ユーザーが明確に「契約の意思表示」をしていない場合、契約は成立しません。つまり、ただクリックしただけでは料金を請求される法的根拠は存在しません。
経済産業省や消費者庁も「ワンクリック詐欺に関する料金請求は無視してよい」と公式に見解を出しており、消費者庁のページでも注意喚起が行われています。
退会ボタンを押してしまった場合の影響
退会手続きをクリックしたとしても、それによって個人情報が送信されたとは限りません。しかし、「退会処理をするには名前や電話番号を入力してください」と誘導する画面に進んだ場合は注意が必要です。
絶対に名前や住所、電話番号、メールアドレスを入力しないようにしましょう。個人情報を入力してしまった場合は、今後の詐欺被害や迷惑電話が増える可能性があるため、消費生活センターに相談することをおすすめします。
万が一請求が届いたり連絡がきたら？
詐欺業者はSMSやメールで「支払いが確認できません」「法的措置に移行します」などといった内容を送ってくることがあります。これらの連絡に対しては、絶対に返信や連絡をしないでください。返信することで「反応がある相手」と判断され、さらにしつこく連絡されることがあります。
不安な場合は、最寄りの消費生活センター（188番）や警察のサイバー犯罪相談窓口に相談しましょう。
類似事例と注意すべきポイント
「アダルトサイトにアクセスしただけで請求画面が出た」「退会処理をしたのに料金が請求された」などの事例は、過去にも多数報告されています。中には「カウントダウンタイマー」が表示され、急いで手続きをさせようとするケースもありますが、すべて詐欺の手口です。
正規の有料サイトであれば、登録確認や決済手続きが明示されており、勝手に料金が発生することはありません。
まとめ：落ち着いて、無視・相談・情報管理が基本
ワンクリック詐欺に引っかかったと感じても、ほとんどの場合は法的な支払い義務はありません。慌てずに、以下のポイントを押さえて対処しましょう。
- 支払いや連絡は一切しない
- 個人情報は絶対に入力しない
- 画面をスクリーンショットで保存する
- 消費者センターや警察に相談する
正しい知識と落ち着いた行動が、被害を未然に防ぐ最も有効な手段です。