ネット通販で手軽に購入できるドライブレコーダーですが、「安く買ったのに返品時の返金額が極端に少ない」といったトラブルが発生するケースもあります。この記事では、6000円の商品を返品しても1000円しか返ってこなかったというような事例をもとに、法的な観点や消費者としての対応方法を解説します。
格安ドラレコにありがちなトラブルとは?
格安で販売されているドライブレコーダーの中には、夜間映像がほとんど確認できない、取り付けが極端に困難、または表示されていた機能が実装されていないなど、品質や性能面で問題のある商品が含まれていることがあります。
特にSNSや広告で「高性能・低価格」と宣伝されている商品は、実物の性能が大きく異なるケースも少なくありません。
返品したのに返金が1/6?その背景を理解する
例えば、テイムなど一部の通販サイトでは、商品を返品しても「返品手数料」「送料実費」「開封済商品の減額分」などの名目で大きく減額されることがあります。
このような条件が販売ページの「返品ポリシー」や「利用規約」に記載されている場合、法的には正当とされる可能性もあります。
ただし、表示と実際の商品が大きく異なる場合や、購入時に重要事項が明示されていなかった場合は、消費者契約法の観点から無効とされることもあります。
消費者として取れる対応は?
- 1. 返品ポリシーの確認:購入時の販売ページに返品規定が記載されているか確認しましょう。
- 2. 商品説明との不一致を記録:スペック通りの機能が使えなかった証拠(撮影映像や商品ページのスクリーンショット)を保存しておきます。
- 3. 通信販売事業者への申し立て:まずは販売元に「全額返金を求める根拠」と共に丁寧に申し出ます。
- 4. 消費生活センターへ相談:話が平行線をたどる場合、消費生活センターに連絡し、具体的なアドバイスを受けましょう。
これは詐欺なのか?判断のポイント
詐欺と判断されるには「最初からだます意図があったか」が重要です。明確な虚偽広告(例:夜間対応と記載しながら赤外線非対応)や、販売ページがすでに削除されている場合などは、悪質な販売の可能性が高いと考えられます。
返金を極端に渋る対応も詐欺まがいと受け取られる場合があり、一定の証拠を集めたうえで警察や弁護士への相談も視野に入ります。
後悔しないネット通販のための予防策
- レビューや実機映像を確認する
- 返金ポリシーが明記されていないショップでは購入を避ける
- 販売元が国内企業か、中国系の仲介業者かを事前に確認
- クレジットカード決済やAmazon・楽天などの信頼性の高いサイトを利用
「安いから」と衝動的に購入する前に、情報を冷静に精査することが重要です。
まとめ:泣き寝入りせず、冷静に手順を踏もう
6000円の商品を返品して1000円しか返ってこないケースでは、まず返品規約の確認と販売者との交渉が重要です。それでも納得できない場合は、消費生活センターや消費者庁の力を借りることで、解決の糸口が見つかることがあります。
トラブルを未然に防ぐには、「安さ」だけで判断せず、事前の情報収集と信頼できる販売チャネルを選ぶことがポイントです。