実家にかかってくる「東京支店」からの不審電話…これってサラ金業者?詐欺?真相と対応策を解説

「東京支店です。○○様の貯金について…」というような、曖昧かつ個人情報を含む留守電が実家に残されていたら、不安を感じるのも当然です。こうした電話は、正規の貸金業者、あるいは詐欺業者などさまざまな可能性が考えられます。本記事では、サラ金業者が実家に電話をかける実態と、詐欺電話との違い、対応策について解説します。

貸金業者は本人以外に電話するのか?

結論から言うと、一定の条件下で、貸金業者(サラ金)は本人以外の家族に連絡することがあります。たとえば、契約時に連絡先として「実家の電話番号」を登録していた場合や、本人と長期間連絡が取れない場合などです。

ただし、金融庁や日本貸金業協会が定めるガイドラインにより、取り立てに関する過剰な連絡は禁止されており、家族に対して借金の詳細を話すことは原則として許されていません。名前を出した上で「貯金について」と話すのはルール違反の可能性があります。

詐欺電話の可能性は?判断ポイント

「東京支店」など曖昧な名乗り方をする業者は、いわゆる詐欺電話の典型です。特定の社名を名乗らず、連絡先を残さず、用件を曖昧にすることで相手を不安にさせ、折り返しの連絡を誘導するのが手口です。

さらに、本人ではなく家族に対して「貯金」や「借金」などセンシティブな話題を出すことで、動揺させて会話へ引き込む狙いがあります。こうしたケースでは折り返しの連絡は控え、着信番号を検索する、番号を拒否するなど慎重な対応が必要です。

正規の業者か詐欺かを見分ける方法

以下のポイントをチェックすることで、発信者が正規の業者か詐欺業者かをある程度見極められます。

  • 会社名や担当者名を名乗らない
  • 具体的な電話番号を残さない
  • 留守電の内容が抽象的で曖昧
  • 「東京支店」など汎用的すぎる名乗り方
  • 息子の名前を知っているだけで関係性が不明

いずれかに該当する場合は、相手にせずに警察や消費者センターに相談することをおすすめします。

実家への電話を防ぐには?

今後、実家への電話を避けるには、息子さん自身が正規の貸金業者や関係機関に連絡し、実家の番号を連絡先から削除してもらうのが有効です。また、留守番電話に「番号・用件・会社名を残してください」と伝える設定も、対応抑止になります。

加えて、NTTの迷惑電話お断りサービスや、スマートフォンを介した通話録音・番号ブロック機能を活用するのもおすすめです。

まとめ:無視していい?それとも対処が必要?

実家への「東京支店」からの電話は、サラ金業者である可能性もあれば、詐欺の可能性も否定できません。息子さんが借金しているか否かに関わらず、不審な電話には直接折り返しせず、着信履歴を記録し、必要に応じて消費者ホットライン(188)警察相談窓口に相談してください。

感情的にならず、冷静な対応が何よりも大切です。

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