信号無視や追突事故など、交通違反を起こしてしまった際には、事故後の対応や行政処分の流れについて不安になる方も多いでしょう。特に「事故現場で反則金の手続きがなかった場合、その後どうなるのか？」という疑問は多く寄せられます。この記事では、信号無視による交通事故後の反則金や点数通知の流れ、問い合わせすべきタイミングなどを詳しく解説します。
信号無視で事故を起こした場合の行政処分とは
信号無視は道路交通法第7条に反する行為であり、「信号無視（赤信号）」は原則として反則金12,000円（普通車）、違反点数2点が科せられます。事故を起こした場合には、さらに加点される可能性もあります。
ただし、物損事故であっても状況によっては「交通違反だけでなく事故原因としての責任」も加味され、違反点数が加重されることがあります。例えば、信号無視＋安全運転義務違反などです。
事故当日に反則金を払わないケースはよくある
交通違反をして事故を起こした場合でも、その場で反則金の支払いや通知を受けることは少なく、通常は後日「交通反則通告書」や「違反点数通知書」といった書類が郵送されてきます。
つまり、現地で手続きがなかったとしても、「処分がない」ということではなく、後日正式な手続きが進行するケースが一般的です。
通知が来るまでの期間と対処法
反則金の通告や点数の通知が届くまでの期間は、通常であれば1週間から1ヶ月程度です。ただし、事故の規模や警察署の対応、相手方の証言によっては数ヶ月かかることもあります。
通知が遅い場合や確認したい場合は、事故を処理した警察署の交通課に直接問い合わせるのが確実です。事案ごとに処理の進行状況は異なるため、不安がある場合には自己判断で放置せず確認するのが賢明です。
問い合わせの際に伝えるべきポイント
警察署へ問い合わせる場合には、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- 事故の発生日と場所
- 相手の車両ナンバー（分かる範囲で）
- ご自身の氏名と車両ナンバー
- 事故時に対応した警察官の名前（分かれば）
これらの情報を伝えることで、担当部署でスムーズに確認が取れる可能性が高まります。
反則金や点数に納得できない場合の対応
まれに、違反の事実に誤解があるケースや、点数の加点に納得できないケースもあります。その場合は、正式に「意見の申述」を行うことも可能です。意見の申述は交通反則通告書に記載されている期日内に行う必要があります。
ただし、正式な裁判手続きへと進む可能性もあるため、詳細な証拠や証言などが求められます。
まとめ：事故後の通知は時間差で届くこともあるので焦らず確認を
信号無視による事故を起こした場合、反則金や点数は事故当日ではなく後日通知されるのが一般的です。通知が来ない場合でも、処理が進んでいないだけということもありますので、心配な場合は警察署に問い合わせて状況を確認しましょう。
初めての事故で不安を感じるのは当然ですが、冷静に状況を把握し、適切に対応していくことが大切です。今後は安全運転を心がけ、再発防止に努めましょう。