スーパーで購入する食品や調味料の中には、賞味期限が間近なものや、場合によっては1日過ぎた商品が並んでいることもあります。今回は、えごま油を例に、賞味期限切れの製品が販売されている状況の安全性や法律上の観点、そして消費者としての対応策を詳しく解説します。
賞味期限と消費期限の違いとは?
まず押さえておきたいのは「賞味期限」と「消費期限」の違いです。賞味期限は『美味しく食べられる期限』であり、多少過ぎてもすぐに食中毒などのリスクがあるわけではありません。一方で消費期限は安全性の問題があるため、超過した食品の摂取は避けるべきです。
えごま油は賞味期限表示がされる商品であり、保存状態が適切であれば、期限から1日程度過ぎても品質には大きな問題がないことが多いです。
賞味期限切れの商品が店頭に並ぶのは違法?
食品衛生法や景品表示法などで、期限切れ食品の販売を一律に禁じているわけではありません。賞味期限切れの食品を販売すること自体は、法律違反ではないとされています。
ただし、消費者への明確な表示や価格の割引、品質の確認がなされていない場合には、景品表示法違反やトラブルの原因となる可能性があります。
えごま油の特性と賞味期限切れの影響
えごま油はオメガ3脂肪酸を多く含み酸化しやすいため、特に保存状態が品質に大きく影響します。高温・直射日光の当たる場所に保管されていた場合、期限内でも酸化している可能性もあるため注意が必要です。
一方で、冷暗所で未開封のまま保管されていれば、賞味期限を1日過ぎた程度では風味や栄養価が極端に落ちることは少ないです。購入後は、開封前に必ずにおいや色を確認することが推奨されます。
購入時に確認すべきポイント
- 賞味期限が切れていないかを確認
- 商品の保存状態(直射日光の影響など)
- 値引きラベルの有無と明示内容
- 購入後の保管は冷暗所が基本
また、不安がある場合は店員に品質確認を依頼したり、別の製品を選ぶ判断も大切です。
実際のトラブル事例と対応策
ある消費者が賞味期限1日過ぎた油を購入した後、変なにおいがしたため返品を希望したところ、スーパー側が丁寧に対応してくれた例があります。消費者としての不安がある場合は、遠慮なく店舗に相談しましょう。
もし対応に納得がいかない場合は、国民生活センターなどの公的機関に相談することも選択肢の一つです。
まとめ|えごま油の賞味期限切れに出会ったら
賞味期限切れの商品をスーパーで見かけても、すぐに問題があるとは限りません。ただし、えごま油のように酸化しやすい食品については、保存状態のチェックやにおいの確認を忘れずに行いましょう。自分の感覚と情報をもとに、安全で納得のいく買い物を心がけることが大切です。