アリエクスプレス広告の電動自転車が激安すぎる?景品表示法違反の可能性と対処法を解説

最近TikTokやYouTubeなどのSNS広告で「電動自転車が4,000円台!」といった驚くような価格が表示され、興味を持った方も多いでしょう。しかし、実際にアリエクスプレス(AliExpress)で検索しても、そんな商品は見つからないという声も多数上がっています。これは果たして違法な広告なのでしょうか?本記事ではその背景や注意点、対応策について詳しく解説します。

激安広告の正体とは?

まず確認しておきたいのは、SNSに表示される広告は必ずしも商品販売ページに直結しているわけではないということです。クリックした先に似たような商品があるだけで、実際に表示された価格のものがないというケースが多々あります。

特にAliExpressでは、多くのセラーが価格を一時的に「アクセサリーのみ」や「バッテリー単体」などを出品し、目立つ価格に見せて誘導する「釣り広告」が横行しています。これは日本の法律で規制対象となる可能性もあります。

景品表示法違反とは?

日本には消費者を守るために「景品表示法(景表法)」という法律があります。この法律では、実際より著しく安く見せかけるような表示や、実際には提供されない商品をあたかも提供可能であるかのように見せる広告を禁止しています。

たとえば、「電動自転車が4,000円で買える」と表示しておきながら、実際にはその価格の商品が存在しない場合は、優良誤認表示として違反になる可能性があります。

海外事業者にはどこまで法律が適用される?

アリエクスプレスは中国を本拠地としたプラットフォームであり、日本国内法が直接適用されるとは限りません。しかし、日本向けに表示される広告や、日本語での販売がなされている場合には、消費者庁などが調査・対応する可能性があります。

ただし、海外業者の違反行為に対して日本の行政機関が即座に是正措置を取るのは現実的には難しく、個人での慎重な判断が求められます

もし騙されたと感じたら?

購入して届いた商品が広告の内容と著しく異なっていた場合、まずはAliExpress内で「Open Dispute(紛争申し立て)」を行いましょう。返金処理が認められる場合があります。

それでも解決しない場合や、広告内容に明らかな虚偽があった場合は、消費生活センターへの相談もおすすめです。特に日本語で展開されている広告であれば、景表法違反の可能性について消費者庁が調査することもあります。

再発防止のために気をつけたいこと

信じがたいほど安い価格表示を見たときは、「あまりに安すぎる=何か裏がある」という意識を持つことが大切です。

広告をクリックする前に、ショップの評価や商品レビューを確認するだけでなく、複数のセラーを比較することも有効です。また、支払いは必ずプラットフォームを通じて行い、外部リンクやLINEなどに誘導されるものには絶対に応じないようにしましょう。

まとめ:冷静に情報を精査し、怪しい広告には注意

アリエクスプレスの激安広告は、多くの場合「釣り広告」であり、表示価格通りの電動自転車が存在しない可能性が高いです。景品表示法の観点からも問題のあるケースですが、海外事業者には規制が及びにくいのが現状です。

万が一被害に遭った場合には、速やかにプラットフォーム内での紛争処理や、国民生活センターへの相談を行いましょう。騙されないためには、広告の内容を鵜呑みにせず、慎重な判断が何よりの防御策です。

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