薬局で一包化の薬の中身が入れ替わり、その後不安症状や鬱症状が出て日常生活にも影響している方へ。調剤ミスへの対応や相談ルート、慰謝料請求の可能性を分かりやすく整理しました。
まず行うべき連絡先と相談窓口
既に病院と薬局への連絡予定とのことですが、さらに以下の機関への相談も効果的です。
- 都道府県の保健所や医療薬務課(薬事監視課など)への通報が可能。[参照]
- 所属している薬剤師会(都道府県薬剤師会)で調剤過誤対応支援が受けられます。[参照]
- 医療相談窓口(医療安全支援センター)では、患者としての相談も受け付けています。[参照]
慰謝料請求の法的根拠と流れ
調剤ミスによって、精神的苦痛やパニック症状が生じた場合、過失・因果関係・損害が揃えば民事上の損害賠償や慰謝料請求が可能です。[参照]
請求先は薬剤師本人だけでなく、薬局運営側(使用者責任)への請求も法的には可能です。[参照]
当事者間での請求は可能か?弁護士の役割とは
個人間で示談交渉し慰謝料を請求することも理論上可能ですが、薬局や薬剤師側との合意形成や証拠整理を考えると、まず弁護士に相談する方が安心で安全です。[参照]
弁護士を立てずに話し合うケースでは、示談額や条件の合意が難航しやすく、後に再交渉をするリスクも残ります。
実例と対応の進め方
調剤過誤事例では、服用後に健康被害が出て医療調査を経て薬剤師会・保健所に報告し、その後示談や損害賠償へと進んだ例が報告されています。[参照]
苦痛や仕事への影響がある場合には、その内容を記録し、診断書や通院記録をそろえることで請求根拠が強化されます。
まとめ
まずは病院・薬局への報告に加え、都道府県の薬事監督部門や薬剤師会、医療相談窓口に相談することで、正式な記録を残し適切に対応することが可能です。
慰謝料や損害賠償を検討するにあたっては、個人間交渉よりも弁護士に相談することで法的根拠や流れを整理でき、より安心で効果的な解決につながります。