自転車で走行中にうっかり車にこすってしまった――そんなとき、「警察に通報されるのでは?」「修理費用はどうなるの?」と不安になることもあるでしょう。特に中学生など未成年の場合、正しい対応を知っておくことが大切です。
自転車で車をこすってしまったらどうなる?
自転車が車に接触して傷をつけてしまった場合、それは「物損事故」に該当します。警察に通報される可能性はゼロではありませんが、逃げずに連絡先を伝えるなどの誠意ある対応をすれば、大きな問題に発展しにくいです。
中学生などの未成年者の場合、通常は保護者が連絡を受けて対応することになります。たとえ相手の車の持ち主がその場でいなくなっていたとしても、警察への届け出や保険会社への連絡をしておくのが望ましいです。
警察に通報される可能性とその後の流れ
今回のように車がそのまま走り去った場合、車の持ち主が後に傷を見つけて警察に届け出る可能性もあります。しかし、防犯カメラやドライブレコーダーで記録されていない限り、個人を特定される可能性は低いかもしれません。
とはいえ、自ら名乗り出ることで信頼され、示談で円満に解決するケースもあります。逆に何もせずに放置すると、「当て逃げ」扱いになるリスクもあるため注意が必要です。
塗装の傷、修理費はいくらかかる?
自動車の塗装が剥がれた場合の修理費は、傷の大きさや場所によって異なります。一般的な目安としては以下の通りです。
- 軽微な擦り傷(数十cm未満):1万~3万円程度
- 複数パネルにまたがる場合:5万円~10万円以上
今回のように「50cmほどの長細い線」というケースでは、3~6万円程度の修理費がかかる可能性があります。板金塗装専門店やディーラーによっても料金は異なります。
未成年が加害者になった場合の責任は?
中学生などの未成年者が事故を起こした場合でも、民事上の責任(修理費の弁償など)は保護者にあります。したがって、保護者が相手方と交渉する形となります。
万が一の事故に備え、自転車保険や個人賠償責任保険に加入しておくと安心です。自治体によっては保険加入を義務化しているところもあります。
事故を防ぐために気をつけたいこと
事故を未然に防ぐには、歩道ではスピードを出さない、人混みでは一時停止する、車のそばでは車間距離を取るなど、基本的な安全ルールを守ることが大切です。
特に中高生は通学や遊びなどで自転車を使う機会が多いので、家庭でも交通ルールについて話し合う機会を設けるとよいでしょう。
まとめ:焦らず冷静な対応を
自転車で車に傷をつけてしまった場合でも、すぐに名乗り出て謝罪や連絡をすることで、大事には至らないケースもあります。事故が起きたら逃げずに、保護者と一緒に対応することが大切です。
また、事前に自転車保険に入っておくことで、万が一のときも安心です。事故を教訓に、安全運転を心がけましょう。