未成年がアダルト系サイトで「請求された」ときの正しい対応方法と詐欺対策

「突然、動画をタップしただけで高額な請求画面が表示された」「明日から支払いが始まると書かれていた」——特に未成年の方がこのような状況に直面すると、不安でパニックになってしまうこともあるでしょう。しかし、安心してください。多くの場合これは「ワンクリック詐欺」と呼ばれる典型的な手口であり、実際にお金を払う必要はありません。この記事では、冷静に対処する方法と今後の注意点を解説します。

ワンクリック詐欺とは?

ワンクリック詐欺とは、アダルト系サイトなどにアクセスした際、「動画を見るには登録が必要」と見せかけて、ボタンを押しただけで高額な請求画面を表示する詐欺の一種です。画面に「登録完了」「料金発生」「支払いは〇〇円」などと書かれていても、法的な効力はありません

実際には、名前や住所、支払い情報を入力していない限り、相手側は個人を特定することができません。請求画面が表示されても、それは単なる「脅し」であり、無視して問題ありません。

未成年者の「契約」は原則無効

仮に、あなたが何かの登録をしたとしても、民法では未成年者(20歳未満)は、保護者の同意なく契約することはできず、後から取り消せます(民法5条)。

つまり、「登録した」「動画を見た」などの行為があっても、未成年者である限り、その契約は無効とされるのです。そのため、支払う必要も、電話をする必要もありません。

電話やメールは絶対にしてはいけない

請求画面に「明日中に連絡がないと延滞料金が発生」などと書かれていても、絶対に連絡をしてはいけません。電話やメールをすると、相手に「本当に存在する人物」だと知られてしまい、詐欺のターゲットとして追跡される可能性があります。

「よくある質問」に書かれている内容も信用してはいけません。たとえ「未成年は登録の経緯を説明すればデータを消す」と書かれていても、それ自体が連絡を引き出す罠であることが多いです。

身に覚えのある未成年が今すぐ取るべき行動

  • 請求画面は無視する
  • 不安な場合は保護者や学校の先生、信頼できる大人に相談する
  • 詐欺サイトを開いた履歴は残しておく(証拠として)
  • 万が一連絡してしまった場合は、早めに警察や消費生活センターに相談

保護者の協力を得ることが最大の防御になります。怒られるかもしれないと思っても、隠すよりも正直に相談しましょう。

実際の詐欺事例と警察からの注意喚起

過去にも多くの中学生・高校生が「アダルトサイトからの請求」に悩まされてきました。中には「親にバレたくない」と思って詐欺師に電話してしまい、その後もしつこく連絡され続けたケースもあります。

全国の警察や消費者庁も、ワンクリック詐欺について注意喚起を行っています。「支払わなくてよい」「無視してよい」が基本方針です。

まとめ:未成年のネット利用は安心と冷静さがカギ

アダルト系サイトで突然請求されたとしても、それはほとんどの場合「詐欺」です。未成年であれば法律上支払い義務もなく、連絡する必要もありません。慌てず、信頼できる大人に相談し、絶対に自分一人で判断しないようにしましょう。

今後はフィルタリング機能やペアレンタルコントロールの導入を検討し、安心してネットを使える環境を整えることが大切です。

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