裁判を起こすための訴状作成時、紛争の要点を簡潔にまとめることは非常に重要です。しかし、場合によっては、記載する内容が訴状の紛争の要点欄に収まりきらないことがあります。このような場合、どのように記載すべきか、またその際に必要な決まり言葉について解説します。
1. 訴状の紛争の要点欄とは？
訴状には、訴えの内容や理由を簡潔にまとめる「紛争の要点欄」があります。この部分では、裁判所に対して自分の立場や請求内容を明確に示すことが求められます。通常、この欄には数行程度の記載で済むことが多いですが、場合によっては詳細な説明が必要になることもあります。
訴状には、通常、訴えの背景や根拠となる事実などを簡潔に記載しますが、内容が多くなる場合には十分なスペースがないため、別途書類を添付することが一般的です。
2. 紛争の要点欄が狭い場合の記載方法
訴状の紛争の要点欄が狭く、記載しきれない場合、どのように対応すべきかについて解説します。基本的には、以下のように記載すると良いです。
- 「別紙に記載」：訴状の要点欄に記載しきれない場合には、別の用紙に詳細を書いて添付する方法が一般的です。この場合、紛争の要点欄には「別紙に記載」と記入し、追加の書類に具体的な内容を記載します。
- 「詳細は別途添付」：紛争の要点欄が非常に狭い場合、「詳細は別途添付」と記載する方法もあります。この表現は、別の書類に詳細な内容が書かれていることを裁判所に伝えるための標準的な記載方法です。
3. 訴状に添付する書類の注意点
別途記載したい内容をA4用紙に記入する場合、訴状の紛争の要点欄に「別紙に記載」と明記した上で、次の点に注意して添付書類を作成します。
- 分かりやすい構成：記載した内容は、裁判所が理解しやすいように整理し、簡潔かつ具体的に書くことが求められます。
- 明確なタイトル：添付書類にタイトルをつけ、何のための書類かを明確にしましょう（例：「訴状の紛争の要点に関する詳細」など）。
- 署名と日付：添付書類にも署名と日付を記載して、正式な文書であることを確認しましょう。
4. 提訴における記載上の注意点
訴状において記載方法や添付書類の取り扱いは重要な部分です。裁判所に提出する書類は、法的な効力を持つため、誤解を招かないように正確に記載する必要があります。
また、訴状が裁判所に受理される前に不備があると、再提出を求められることもあるため、訴状の書き方や添付書類について十分に確認しておくことが大切です。特に、詳細を別途記載する場合は、記載した内容がしっかりと伝わるよう工夫しましょう。
まとめ
訴状の「紛争の要点欄」に収まりきらない場合には、「別紙に記載」や「詳細は別途添付」といった表現で、必要な情報を追加の書類に記載することが可能です。書類を添付する際には、その内容を明確にし、裁判所が理解しやすい形で整理することが重要です。また、訴状の記載方法に不安がある場合は、弁護士に相談することも一つの手段です。