現代社会ではSNS上での違反行為が増加しており、通報によって事態が改善されるケースも少なくありません。しかし、投稿やアカウントが削除された後でも警察が捜査を継続する可能性があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、そのようなケースでの対応や注意点について解説します。
通報後に投稿やアカウントが削除された場合の警察の対応
基本的に、SNS上の違反行為に関して警察が動くかどうかは、投稿内容の違法性、被害の程度、公共性の高さなどにより判断されます。投稿やアカウントが削除されたとしても、運営会社側に記録が残っていれば警察が要請して情報を得ることは可能です。
つまり、スクリーンショットがないからといって必ずしも捜査されないわけではありません。ただし、捜査の初動段階では証拠が目視できるかどうかが非常に重要なため、通報者が記録を残しておくことが望ましいです。
通報時にスクリーンショットは必要か?
証拠としてSNSの投稿内容やアカウント情報のスクリーンショットを保存しておくことは非常に有効です。削除される前の投稿やID情報、違反の具体的内容が記録として残っていれば、警察が初動で把握しやすくなります。
たとえば、誹謗中傷、脅迫、違法行為の証拠となる内容があれば、それが捜査のきっかけや裏付け資料となる可能性も高まります。
SNSアカウントの削除と警察の情報収集能力
Twitter(現X)やInstagramなどのSNSでは、アカウントや投稿が削除された場合でも、警察は必要に応じて運営会社に照会をかけることができます。これにより、削除済みの投稿やIPアドレス、登録メールアドレスなどの情報を得ることが可能です。
ただし、SNS会社が日本法人でない場合や、一定期間が経過してログが消去されている場合は、情報提供が困難になるケースもあります。
通報する際の正しい手順とおすすめの対処方法
通報する際には、できるだけ正確かつ詳細な情報を提供することが大切です。通報先としては警察署のサイバー犯罪担当窓口や、各都道府県警察の相談フォーム、または「#9110(警察相談専用電話)」の活用も有効です。
通報時に含めるべき情報は以下の通りです。
- 違反投稿の内容
- 投稿者のアカウント名
- 投稿日時
- 状況のスクリーンショット(可能であれば)
常習者によるアカウント切り替えの実態と対策
一部の違反者は、数時間で投稿を削除したり、定期的にアカウントを変えるなどして捜査を逃れようとします。このような場合でも、IPアドレスや端末情報を基に警察が追跡することは可能です。
ただし、匿名性が高い環境では捜査に時間を要するため、通報者による記録の協力が重要になります。
まとめ:違反行為の通報は社会を守る一歩
SNS上での違反行為は見逃されがちですが、通報によって実際に摘発されるケースも少なくありません。投稿が削除されていても、証拠があれば警察が動く可能性はあります。
確実な対応を望む場合は、証拠を手元に残し、適切な通報手順を踏むことが大切です。市民一人ひとりの協力が、インターネット空間の健全性を保つ力となります。