交差点での事故は、過失割合の判断が重要です。特に、一時停止義務を怠った場合、過失割合が大きく変動することがあります。以下に、左折車と直進車の事故における過失割合の目安と、今後の対応方法について解説します。
一時停止義務を怠った場合の過失割合
信号機のない交差点で、一時停止義務を怠った左折車と直進車が事故を起こした場合、基本の過失割合は以下のようになります。
- 左折車(加害者):80
- 直進車(被害者):20
この割合は、左折車が一時停止を無視して進入した場合の基本的な目安です。ただし、状況によっては修正が加わることがあります。
過失割合の修正要素
過失割合は、以下のような要素によって修正されることがあります。
- 減速の有無:直進車が減速していなかった場合、過失割合が10%増加し、90:10となる可能性があります。
- 速度違反:直進車が速度違反をしていた場合、過失割合が増加します。例えば、時速15km以上30km未満の速度違反で10%、時速30km以上の速度違反で20%の増加が考えられます。
- 著しい過失:直進車が携帯電話を使用していたり、前方不注意であった場合など、著しい過失が認められると、過失割合が増加します。
- 重過失:直進車が酒気帯び運転や居眠り運転をしていた場合など、重過失が認められると、過失割合が大きく増加する可能性があります。
今後の対応方法
事故後の対応は、以下のように進めることが一般的です。
- 事故の記録:事故現場の写真を撮影し、相手の車両の損傷状況や位置関係を記録します。
- 警察への連絡:事故を起こした場合、警察に連絡し、事故証明書を取得します。これにより、過失割合の判断材料となります。
- 保険会社への連絡:加入している保険会社に事故の詳細を報告し、指示を仰ぎます。
- 示談交渉:過失割合に納得がいかない場合、保険会社を通じて示談交渉を行います。必要に応じて、弁護士に相談することも検討します。
まとめ
交差点での事故において、一時停止義務を怠った左折車と直進車の事故では、基本的な過失割合は80:20となります。しかし、状況によっては修正が加わることがあり、最終的な過失割合は変動する可能性があります。事故後は、適切な対応を行い、過失割合に納得がいかない場合は専門家に相談することをおすすめします。