最近、TikTokでよく見かける「7sGood」というショップのプロモーションビデオ。これらの動画では、アニメや漫画、ゲームの画像を使用して、自作グッズを紹介している内容が多く見受けられます。個人使用なら問題ないかもしれませんが、収益化を目指して動画を公開する際、法的に問題はないのでしょうか?この記事では、その合法性や収益化の注意点について解説します。
1. 他人の著作物を使った動画作成の基本ルール
アニメ、漫画、ゲームなどのキャラクターや画像は、基本的に著作権で保護されています。著作権法において、これらの作品を無断で使用することは著作権侵害となります。特に、商業目的で収益化する場合は、無断使用に該当する可能性が高くなります。
一方で、著作権者から許可を得て使用することができれば、問題はありません。ですから、収益化を目指している場合は、必ず権利者からの許可を得る必要があります。
2. TikTokでの収益化と著作権の取り扱い
TikTokで動画を投稿し、収益化を行う場合、著作権が絡む問題は非常に重要です。TikTok自体も、著作権侵害を避けるために、著作権で保護されたコンテンツを無断で使用しないようユーザーに警告しています。もし、無許可でアニメやゲームの画像を使って収益を得ると、TikTokから削除されることや、最悪の場合、アカウント停止のリスクもあります。
動画に使用する音楽や画像、映像が著作権で守られている場合、正当な使用権がない限り、それを商業的に利用することは法律違反となる可能性が高いです。
3. クリエイティブ・コモンズやライセンス付きコンテンツを活用する方法
著作権に関する問題を回避するための方法の一つは、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスが付与されたコンテンツを使用することです。CCライセンスは、特定の条件下で著作権者が許可したコンテンツの使用を認めるもので、収益化も認められる場合があります。
例えば、アニメやゲームのファンアートや、商用利用可能なCCライセンス付きの画像を使用することができる場合があります。ただし、ライセンスの種類や条件をよく確認する必要があります。
4. 商業利用における「フェアユース」の適用範囲
「フェアユース」とは、著作権法において、一定の条件下で著作権者の許可なく著作物を使用できるという概念です。しかし、フェアユースの適用範囲は非常に限定的であり、特に商業目的での使用には厳しい制限があります。
フェアユースが認められる場合としては、教育的な目的や評論、報道などがありますが、収益化を目的とした使用はほとんどの場合、認められません。したがって、アニメやゲームの画像を使ったグッズ紹介で収益を得る場合は、フェアユースの範囲外であることが多いです。
5. まとめ: 無断使用はNG、適切なライセンスの取得が必要
アニメやゲームの画像を使って自作グッズを紹介する動画を収益化することは、無断で使用した場合、著作権法に違反するリスクが高いです。収益化を行う場合は、必ず権利者から許可を得るか、商用利用が可能なコンテンツを使用するようにしましょう。
最終的に、著作権を尊重し、適切なライセンスを取得することで、安心してTikTokでの活動を続けることができます。