SNSに投稿した写真をすぐ削除したにもかかわらず、第三者に保存され、別の場所へ転載されてしまうトラブルが増えています。特に顔が写っている画像の場合、知らない人に拡散されたり、複数人で面白がるような形で共有されたりすると、大きな不安や精神的な負担につながります。
この記事では、自分の顔写真を無断でスクリーンショットされX(旧Twitter)へ投稿された場合に、削除依頼や投稿者の特定(発信者情報開示請求)ができる可能性、証拠の残し方、相談先について分かりやすく解説します。
SNSに投稿した顔写真をスクショして転載する行為は問題になるのか
SNSに公開した画像であっても、第三者が自由に保存して好きな場所へ投稿してよいという意味ではありません。顔写真など本人を特定できる情報が含まれる画像は、状況によってはプライバシー侵害や肖像権侵害にあたる可能性があります。
例えば、自分が一時的に公開した写真を、別の人が保存してXへ投稿し、本人の意思とは関係なく多くの人へ広めた場合、単なる画像共有ではなく権利侵害の問題になることがあります。
特に、投稿内容が本人を馬鹿にする目的だったり、悪意のあるコメントと一緒に掲載されていたりする場合は、被害が深刻になる可能性があります。
顔写真を無断投稿された場合に開示請求はできるのか
Xへ投稿した人物を特定したい場合、一般的には発信者情報開示請求という手続きを利用する方法があります。
発信者情報開示請求とは、インターネット上の投稿について、サービス運営会社や通信事業者に対して投稿者の情報開示を求める手続きです。ただし、すべての投稿で必ず認められるわけではありません。
開示が認められるためには、投稿によって権利侵害が発生していることや、投稿者を特定する必要性があることなどを説明する必要があります。
開示請求を検討する前に必ず証拠を保存する
SNSトラブルでは、証拠が非常に重要です。相手が投稿を削除すると、後から確認できなくなる可能性があります。
保存しておきたいものは以下のような情報です。
- Xの投稿画面のスクリーンショット
- 投稿URL
- 投稿日時
- 投稿者のアカウント名
- コメントや引用投稿の内容
- 拡散状況が分かる画面
例えば、「5人くらいで面白がっている」という状況であれば、そのやり取りが確認できる画面も保存しておくと、被害状況を説明する材料になります。
まずはXへの削除依頼を検討する
投稿内容が本人の顔写真を無断掲載している場合、Xのルールに基づいて削除申請を行える可能性があります。
削除申請では、単に「消してください」と伝えるだけではなく、どの投稿が問題なのか、なぜ削除が必要なのかを具体的に説明することが重要です。
投稿が削除されても、すでに保存や拡散されている場合は完全に消すことが難しいケースがあります。そのため、削除依頼と同時に証拠保存を行うことが大切です。
警察や弁護士へ相談した方がよいケース
以下のような状況では、専門家への相談を検討した方がよいでしょう。
- 顔写真と一緒に悪口や侮辱的な文章を書かれている
- 個人情報を特定されている
- 多数の人に拡散されている
- 脅迫や嫌がらせを受けている
- 精神的な苦痛が大きい
内容によっては、名誉毀損や侮辱、プライバシー侵害などの問題になる可能性があります。弁護士へ相談すると、削除請求や開示請求を進めるべきか判断してもらえます。
また、脅迫や危険を感じる内容がある場合は、証拠を持って警察へ相談することも選択肢になります。
顔写真をSNSへ投稿するときに注意したいこと
一度インターネット上へ公開した画像は、削除しても第三者が保存している可能性があります。そのため、顔写真を投稿する場合は、公開範囲や写っている情報を慎重に確認することが大切です。
例えば、自宅周辺が分かる背景、制服や勤務先が特定できる情報、位置情報が含まれる写真などは、顔写真と組み合わさることで個人を特定されるリスクがあります。
SNSは便利な交流手段ですが、投稿後の管理が難しい面もあります。公開する前に「誰かに保存されても問題ない内容か」を一度考えることがトラブル防止につながります。
まとめ
自分の顔写真を第三者にスクリーンショットされ、無断でXへ投稿された場合でも、状況によっては削除依頼や発信者情報開示請求を検討できます。
重要なのは、投稿を見つけた時点ですぐに証拠を保存することです。投稿URL、画像、コメント、アカウント情報などを残しておくことで、その後の対応が進めやすくなります。
単なる画像トラブルと思って我慢する必要はありません。悪意のある転載や嫌がらせがある場合は、SNS運営への申請や法律の専門家への相談を利用し、自分の権利を守る対応を取ることが大切です。