しつこいナンパの追いかけ行為は違法?軽犯罪法の『追随等』に該当する条件と対処法を解説

街中で声をかけられ、一度無視したにもかかわらず何度も追いかけて話しかけられるケースがあります。このようなしつこいナンパ行為について、どの段階から違法になるのか、また言葉で明確に断らなければ問題にならないのか気になる人も少なくありません。

この記事では、軽犯罪法で規定されている『追随等(つきまとい等)』の考え方や、無視という態度が拒否の意思表示になるのか、実際に困った場合の対応方法について分かりやすく解説します。

軽犯罪法で禁止される『追随等』とは

軽犯罪法では、正当な理由なく人の後をつけたり、進路に立ちふさがったりする行為などが規制されています。一般的に『追随等』とは、相手の意思に反して付きまとったり、追い続けたりするような行為を指します。

単に一度声をかけるだけで直ちに違法になるわけではありません。しかし、相手が嫌がっている状況で繰り返し接近したり、移動しても後を追ったりする場合は、問題となる可能性があります。

判断されるポイントは、行為の回数や時間、場所、相手の反応、行為者がどのような態度だったかなど、状況全体を考慮して判断されます。

無視するだけでも拒否の意思表示になるのか

ナンパをされた際に無視する行為は、多くの場合『応じる意思がない』という態度として受け取られます。そのため、相手が無反応で立ち去ろうとしているにもかかわらず追いかけ続ける場合、相手の意思に反した接近と評価される可能性があります。

ただし、法律上は『一度断る言葉を発しなければ絶対に付きまといにならない』という単純なルールではありません。

例えば、相手がイヤホンをして無視している、距離を取っている、会話を避けているなど、状況から拒否の意思が明らかな場合もあります。その状態で追い続ける行為は、相手の意思を無視した行動と見られる可能性があります。

『嫌です』『やめてください』と言わないと違法にならない?

『はっきり断らなければ付きまといとは言えないのではないか』と思われることがありますが、必ずしもそうではありません。

法律では、相手がどのような意思を示していたかを、発言だけではなく態度や状況も含めて判断します。

例えば、女性が声をかけられた後に無言でその場を離れ、相手が数百メートル以上追いかけながら何度も話しかける場合、言葉による拒否がなくても迷惑行為と判断される可能性があります。

ナンパと違法な付きまといの違い

ナンパ自体は、相手の同意を前提とした通常の声かけであれば、それだけで違法になるものではありません。

しかし、相手が断った後や明らかに嫌がっている状況で、さらに追い続ける行為は問題になります。

状況 考えられる評価
一度声をかけ、断られてすぐ離れる 通常の声かけの範囲
無視して離れている相手を追いかけて話しかけ続ける 迷惑行為や付きまといと判断される可能性
進路を塞ぐ、逃げても追う、長時間ついてくる 違法行為に該当する可能性が高まる

重要なのは、相手が明確に拒否の態度を示しているにもかかわらず、相手の意思を無視して接触を続けるかどうかです。

しつこいナンパをされた場合の対処方法

しつこく追いかけられた場合、まずは安全な場所へ移動することが大切です。駅員がいる場所、コンビニ、店舗内など、人目がある場所へ避難すると安心です。

相手に伝えられる状況であれば、『やめてください』『ついてこないでください』とはっきり伝えることも有効です。ただし、相手が怒り出す可能性がある場合は、無理に対応する必要はありません。

危険を感じる場合は、周囲の人や警察へ相談することも検討しましょう。日時や場所、相手の特徴を記録しておくと、相談時に役立ちます。

まとめ

しつこいナンパ行為が軽犯罪法の『追随等』に該当するかどうかは、単に『断った言葉があるか』だけで決まるものではありません。

無視して離れている、避けているなど拒否の意思が明らかな状態で、相手が追いかけて接触を続ける場合は、問題となる可能性があります。

声かけ自体と、相手の意思を無視した付きまとい行為は別物です。不快や恐怖を感じる状況では、相手に合わせて我慢するのではなく、安全確保を優先して適切な対応を取ることが大切です。

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