好きなアーティストのCDを購入すると、歌詞カードやジャケットに描かれたイラスト、写真、デザインをプロフィール画像にしたくなることがあります。しかし、CDに収録された歌詞カードの絵や写真には著作権が存在する場合があり、自由にSNSのアイコンへ使用できるとは限りません。この記事では、CDの歌詞カードの画像をLINEやX(旧Twitter)のアイコンに設定する場合の著作権上の考え方や、安全に楽しむためのポイントを解説します。
CDの歌詞カードに載っている絵には著作権がある
CDの歌詞カードに掲載されているイラスト、写真、デザインなどは、基本的に著作物として著作権によって保護されています。作成したイラストレーター、写真家、デザイナー、制作会社などが著作権を持っている可能性があります。
そのため、CDを購入したからといって、歌詞カードの絵を自由にコピーしたり、SNSのプロフィール画像として公開したりする権利まで購入したことにはなりません。CDの所有権と、作品を利用する権利は別のものです。
例えば、購入したCDの歌詞カードを撮影し、その画像をLINEやXのアイコンに設定すると、不特定多数の人が見る場所で作品を利用することになるため、著作権上の問題になる可能性があります。
LINEやXのアイコン利用は私的利用になるのか
著作権法では、個人的に楽しむ範囲での複製について一定の例外があります。しかし、SNSのアイコン設定は単に自分だけで見る利用ではなく、他人に公開する行為です。
例えば、スマートフォンの壁紙として自分だけで利用する場合と、Xのプロフィール画像として世界中のユーザーに公開する場合では、扱いが異なります。後者は作品を公衆に向けて利用する行為と考えられるため、私的利用の範囲を超える可能性があります。
特に公式イラストやアーティスト写真をそのままアイコンに使用する場合は、権利者の許可が必要になるケースがあります。
実際には問題にならないケースもあるが注意が必要
ファンがCDジャケットや歌詞カードの画像をSNSアイコンにしている例は多く見られます。そのため、すぐに削除依頼や法的措置を受けるケースばかりではありません。
しかし、問題にならないことと、法律上許可されていることは同じではありません。権利者が削除を求めた場合には、画像の変更や削除が必要になる可能性があります。
また、公式アカウントになりすますような使い方や、作品を利用して利益を得る目的で使用する場合は、より問題になりやすくなります。
安心してSNSアイコンに使う方法
好きなアーティストを応援する目的でSNSを利用する場合でも、著作権トラブルを避けるには公式に許可された画像を利用することが最も安全です。
例えば、アーティストやレコード会社が配布しているSNS用アイコン、公式キャンペーンで提供されている画像などは、利用条件を守れば使用できます。
また、自分で描いたファンアートを利用する方法もあります。ただし、ファンアートであっても元のキャラクターや作品には権利があるため、営利目的で利用する場合などは注意が必要です。
CD関連の画像をSNSで投稿するときの注意点
歌詞カードやCDジャケットの写真をSNS投稿する場合も、アイコン利用と同様に著作権への配慮が必要です。作品全体がはっきり写った画像を公開すると、権利者の許諾が必要になる場合があります。
一方で、購入したCDの感想を書くために、内容を紹介する目的で一部を引用する場合は、著作権法上の引用の条件を満たす必要があります。単純に好きだから画像を載せるだけでは、引用として認められない可能性があります。
例えば、CDの感想記事で歌詞カードの一部分を説明のために掲載する場合でも、必要性や掲載量、出典表示などの条件を確認することが大切です。
まとめ:歌詞カードの絵をSNSアイコンにする場合は慎重に判断しよう
CDの歌詞カードに掲載されている絵や写真は、購入したCDの一部であっても著作権があります。そのため、LINEやXなど公開されるSNSアイコンに使用する場合は、原則として権利者の許可や公式に提供された画像を利用することが安全です。
好きなアーティストを応援したい気持ちは大切ですが、作品を作った人の権利を守ることもファン活動の一部です。公式が認めている範囲で楽しむことで、安心してSNSを利用できます。