最近、「ご利用料金についてご確認したいことがあります」などといった内容のSMS(ショートメッセージサービス)が届くケースが増えています。特に送信元が「sportcenter」や「サポートセンター」など、一見それらしい名前を使っている場合、混乱しやすいですが、多くは詐欺の可能性が高いものです。この記事では、そうしたSMSの特徴や見分け方、対処法についてわかりやすく説明します。
不審なSMSの典型例:「ご利用料金について」
今回のようなSMSの文面は、次のような特徴があります。
- 送信者名が「sportcenter」や「support center」など、曖昧かつ一般的な表記
- 内容が「ご利用料金について」「確認したいことがある」など不明瞭
- 電話番号(例:03-3248-7621)への連絡を促す形式
このようなメッセージは、フィッシング詐欺や架空請求詐欺である可能性が非常に高いです。特に、心当たりのないサービスに関して「料金」「未納」などと書かれている場合は、警戒が必要です。
なぜ電話をかけさせようとするのか?
この手のSMS詐欺の目的は、以下のようなものが挙げられます。
- 架空の請求で金銭を騙し取る
- 個人情報(氏名・住所・口座など)を聞き出す
- 折り返し電話で高額通話料を請求する(いわゆるワン切り詐欺の変形)
電話をかけてしまうと、冷静さを失いやすくなり、巧みな話術で詐欺に巻き込まれてしまうリスクが高くなります。そのため、知らない番号には絶対にかけ直さないことが重要です。
本物の連絡との違いを見極めるには
本当に支払いに関する連絡であれば、次のような点が異なります。
- 具体的な利用サービス名・請求金額・契約情報が明記されている
- 正式な会社名やドメイン、またはアプリ内のお知らせ欄からの通知
- 問い合わせ先として企業の公式サイトやカスタマーサポートが案内されている
一方で詐欺SMSは、文面が曖昧で、不安を煽るだけの内容になっているのが特徴です。
SMS詐欺への正しい対処法
不審なSMSが届いた場合の基本的な対応は以下の通りです。
- 絶対に返信・電話をしない
- リンクが記載されていてもクリックしない
- 番号をブロックする
- 端末のSMSを迷惑メッセージとして通報する
- 総務省・消費者庁・警察(サイバー犯罪窓口)に相談する
また、スマートフォンであれば、迷惑SMSフィルターアプリ(たとえば「迷惑メッセージフィルター」や「SMSフィルター for Android」など)を利用することで、事前に怪しいメッセージをブロックすることも可能です。
まとめ:不審なSMSは無視・削除が基本、防犯意識を高めよう
「sportcenter」「サポートセンター」などを名乗り、電話をかけさせるようなSMSは、詐欺目的である可能性が極めて高いものです。絶対に連絡せず、迷惑SMSとしてブロック・削除し、必要に応じて警察や消費者センターへ報告しましょう。
このような詐欺は誰にでも届く可能性があるため、「自分は大丈夫」と油断せず、冷静に対処することが大切です。家族や高齢者にも共有して、被害を防ぐことが大切です。