交通事故後に首のむち打ちや椎間板の異常を指摘された場合、後から現れる痛みやしびれなどの症状が事故によるものとして認められるか、不安になる方は少なくありません。特に神経症状である手や腕のしびれは、診療記録やカルテの内容が重要になることがあります。
事故から数日後や数週間後に症状が出るケースもありますが、その症状を医師へ伝えた記録が残っているか確認しておくことは大切です。この記事では、交通事故後のしびれとカルテ記載の重要性、記録がなかった場合の対応について解説します。
交通事故後のしびれはカルテに記録される重要な症状
交通事故によるむち打ちでは、首の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、感覚異常などの神経症状が出ることがあります。これらの症状は、後遺障害認定を検討する際にも確認される重要な情報です。
医師の診察では、患者から伝えられた症状や検査結果、治療内容などが診療録(カルテ)に記録されます。そのため、しびれがいつから発生したのか、どの部位にあるのかを医師へ伝え、その内容が記録されていることが重要になります。
例えば、事故から1週間後に右手の指先にしびれが出た場合、その時点で医師へ伝えた記録があることで、事故後の経過として説明しやすくなります。
医師に伝えた症状がカルテに書かれているか確認する方法
診察時に症状を伝えたものの、本当にカルテへ記載されているか不安な場合は、通院している医療機関へ確認することができます。
受付や医療事務の方に「以前伝えたしびれの症状がカルテに記載されているか確認したい」と相談すると、病院の対応に沿って確認してもらえる場合があります。
診療記録は医療機関が管理する重要な書類であり、患者本人であれば一定の手続きを行うことで診療情報の開示を請求できる場合もあります。
カルテに記載がなかった場合は追加してもらえるのか
もし確認した結果、伝えたはずの症状がカルテに記載されていなかった場合でも、後から事情を説明して相談することは可能です。
ただし、医療記録は診察時点の事実を記録するものなので、過去の診察内容を自由に書き換えることはできません。そのため、「当時伝えた内容を後から追記する」という形ではなく、現在の症状や経過について新たな診察記録として残す対応になることがあります。
例えば、「前回診察時に手のしびれについて伝えたが、記載されているか確認したい」と正直に相談することで、医師が当時の状況を確認し、必要な対応を判断してくれます。
後遺障害認定では症状の一貫性が重要になる
交通事故による後遺障害認定では、事故直後から症状が継続しているか、医療機関への通院状況、検査結果などが総合的に判断されます。
特にむち打ちによる神経症状では、事故との因果関係を説明するために、症状の発生時期や治療経過が重要になります。
例えば、事故後すぐに首の痛みがあり、その後に腕のしびれが発生し、継続して医師へ相談している場合は、症状の経過を説明しやすくなります。
交通事故後に症状を伝える際のポイント
交通事故後の診察では、痛みだけでなく小さな違和感でも医師へ伝えることが大切です。「これくらいなら大丈夫」と自己判断すると、後から症状との関係を説明することが難しくなる場合があります。
医師へ伝える際は、症状が出た時期、場所、強さ、日常生活への影響などを具体的に説明すると、診療記録にも反映されやすくなります。
例えば、「事故から7日後頃から右腕の外側がしびれる」「スマートフォンを持つと指先が違和感がある」など、具体的な内容を伝えることが重要です。
交通事故後の記録管理は早めの確認が大切
交通事故後は治療に集中することが優先ですが、後々の保険手続きや後遺障害の申請を考えると、自分の症状や通院状況を整理しておくことも大切です。
診察日、医師へ伝えた症状、検査内容、処方された薬などを自分でもメモしておくと、経過を正確に説明できます。
また、症状が変化した場合は次回の診察を待たず、早めに医療機関へ相談することが安心につながります。
まとめ:交通事故後のしびれは記録確認と早めの相談が重要
交通事故後に発生したしびれは、後遺障害認定などでも重要になる可能性がある症状です。そのため、医師へ伝えた内容が診療記録に残っているか確認しておくことは大切です。
もしカルテへの記載が不明な場合でも、医療機関へ相談することで確認や今後の対応について案内を受けることができます。ただし、過去の記録を書き換えるのではなく、現在確認できる事実を新たに記録する形になることが一般的です。
交通事故後の症状は時間が経ってから変化することもあるため、不安な症状がある場合は医師へ具体的に伝え、適切な記録を残してもらうことが大切です。