EBiDANのAI利用禁止方針とは?ファンアートの読み込みやChatGPTでの会話は権利侵害になるのか解説

近年、生成AIの普及により、好きなアーティストの画像やイラストをAIに読み込ませたり、AIを使って創作を楽しんだりする人が増えています。一方で、芸能事務所やアーティスト側がAIによる肖像・著作物の利用について明確なルールを設けるケースも増えています。

EBiDANのAI利用禁止方針が意味するもの

EBiDANの権利保護方針では、所属アーティストの肖像(写真・動画・イラストなど)、氏名、ロゴ、公式グッズなどをAIに学習させて利用する行為を禁止しています。

これは、AIを使ってアーティスト本人に似た画像や動画を生成したり、公式素材をもとに新たなコンテンツを作成したりすることで、本人の肖像権や事務所が管理する著作権などが侵害される可能性があるためです。

つまり、単にAI技術を使うこと自体が問題なのではなく、アーティストに関連する権利物をAIの学習データとして利用することが問題になるという考え方です。

ファンアートをAIに読み込ませる場合はどうなるのか

ファンが描いたファンアートであっても、その作品の中にアーティストの顔、名前、特徴的な衣装、公式キャラクターなどが含まれている場合、AIへの読み込みには注意が必要です。

ファンアートは描いた本人が著作権を持つ一方で、モデルとなったアーティストの肖像や氏名など、別の権利が関係する場合があります。そのため、ファンアートだから自由にAI学習へ利用できるとは限りません。

例えば、好きなメンバーを描いたイラストをAIに読み込ませて、本人そっくりの新しい画像を生成するような利用方法は、事務所が禁止している「所属アーティストに関する画像等をAIに学習させて利用する行為」に該当する可能性があります。

ChatGPTでアーティストについて会話するだけでも問題になるのか

ChatGPTなどのAIサービスで、アーティストについて一般的な会話をすること自体は、通常、AI学習禁止方針が直接対象としている行為とは異なります。

例えば「このアーティストの出演作品について教えて」「好きな曲について感想を話したい」といった情報交換や会話は、画像や動画などの権利物をAIに学習させる行為ではありません。

ただし、AIに公式写真をアップロードして加工させたり、本人そっくりの画像生成を依頼したり、公式情報を利用して商用目的のコンテンツを作成したりする場合は、別途権利上の問題が発生する可能性があります。

AI利用で特に注意したい具体例

利用方法 注意点
公式写真をAIに読み込ませる 肖像や著作物のAI学習利用にあたる可能性があります
ファンアートをAI加工する アーティストの肖像利用を含む場合は注意が必要です
AIで本人そっくりの画像を生成する 肖像権やパブリシティ権の問題になる可能性があります
AIと好きなアーティストについて会話する 通常の情報交換であれば問題になる可能性は低いです

判断に迷う場合は、「アーティスト本人の画像や特徴をAIに渡しているか」「生成したものを公開・配布する予定があるか」を基準に考えると分かりやすくなります。

特にSNSへ投稿する場合や、収益化する場合は、個人で楽しむ範囲を超えるため、より慎重な確認が必要です。

ファンが安心してAIを利用するためのポイント

アーティストを応援する気持ちがあっても、AI技術の利用方法によっては意図せず権利を侵害してしまう可能性があります。

安全に楽しむためには、公式素材をAIサービスへアップロードしないこと、本人を再現するような生成を避けること、公開や配布をする前に所属事務所のガイドラインを確認することが大切です。

AIは便利な創作ツールですが、好きなアーティストの権利や活動を守るためにも、公式が定めたルールを尊重して利用することがファン活動の一つになります。

まとめ

EBiDANのAI利用禁止方針は、AIそのものを禁止するものではなく、所属アーティストの肖像や関連する権利物をAI学習や生成に利用する行為を制限するものです。

ファンアートであってもアーティストの肖像が含まれる場合は注意が必要ですが、ChatGPTで作品や活動について会話するだけで直ちに問題になるとは考えにくいです。

AIを利用するときは、画像や動画などの権利物を入力しない、生成物を公開する場合は慎重に確認するという基本を守ることが重要です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール