郡山市の商業施設・スーパー駐車場で子どもが車にはねられた事故はあった?過去の記録を調査

「20年くらい前、福島県郡山市の商業施設の駐車場で子どもが車にひかれる事故があったような記憶がある」という場合、年月や施設名の記憶が混ざっている可能性があります。過去の報道や公開情報を調べると、郡山市内では実際に子どもが駐車場で車にはねられて死亡する痛ましい事故が確認できます。

ただし、現在インターネット上で比較的はっきり確認できる事例の一つは「約20年前」ではなく、2013年7月17日に郡山市西田町付近のスーパーマーケット駐車場で発生した事故です。2歳の女児が乗用車にはねられ、その後死亡しています。

したがって「郡山の商業施設・スーパーの駐車場で子どもが車にひかれた」という記憶に近い事故は実在しますが、現時点で確認できた資料だけから「約20年前のあの事故」と同一だと断定することはできません。古い地域ニュースはWeb上に残っていないことも多いため、年代・施設・被害者の年齢を分けて整理する必要があります。

確認できるのは2013年7月の郡山市西田町のスーパー駐車場事故

自動車ニュースサイト「レスポンス」が2013年7月21日に報じた記事によると、事故は2013年7月17日午後5時30分ごろ、福島県郡山市内のスーパーマーケットの敷地内駐車場で発生しました。

記事では現場を「郡山市西田町付近にあるスーパーマーケットの敷地内駐車場」としています。駐車スペースから発進した乗用車が、駐車場内にいた2歳の女児をはねました。[参照:Response.jp「駐車場内を単独歩行の2歳女児、発進したクルマにはねられ死亡」]

事故当時の報道によれば、女児は病院へ搬送されたものの、頭部を強く打つなどして約6時間後に死亡しました。福島県警郡山署が事故の詳しい経緯を調べていました。

事故はどのように起きたのか

報道によると、乗用車を運転していたのは当時59歳の女性で、駐車スペースから車を発進させた直後、前方にいた2歳の女児と衝突したとされています。

女児は母親と一緒にスーパーを訪れていましたが、事故当時は車から降りた直後で、駐車場内を単独で歩いていたとみられていました。

運転していた女性は警察の聴取に対し、子どもの存在に気付かなかった趣旨の説明をしていたと報じられています。駐車場では車の直前などに大きな死角が生じるため、特に背の低い幼児は運転席から確認しにくいことがあります。

「20年くらい前」という記憶とは年代が合わない

2026年を基準に「20年くらい前」とすると、おおむね2004~2008年ごろをイメージすることになります。しかし、確認できた西田町のスーパー駐車場事故は2013年なので、現在から約13年前です。

10年以上前の出来事については、「15年くらい前」を「20年くらい前」と記憶していることもあります。そのため、この2013年の事故を記憶している可能性は否定できません。

一方で、2000年代に別の商業施設で似た事故が起きていた可能性もあります。古い地方ニュースは新聞社サイトから記事が削除されたり、検索エンジンに残っていなかったりするため、「検索で見つからない=事故がなかった」とは判断できません。

郡山市では2012年にも子どもが駐車場で亡くなる別の事故が記録されている

さらに郡山市では、2013年のスーパー事故とは別に、2012年7月に小学校の駐車スペースで低学年の男子児童が車にはねられて死亡したとする地域記録も残っています。

地域の過去の事故をまとめた資料では、郡山市の行健小学校で2012年7月5日、子どもの送迎に来ていた保護者の車が後退した際、後方にいた男子児童と衝突し、児童が死亡した事故があったと記録されています。[参照:郡山市周辺で痛ましい事故があった場所]

ただし、こちらは商業施設ではなく学校の駐車スペースです。「駐車場」「子ども」「郡山市」「車にはねられ死亡」という要素が共通するため、年月が経つうちに別の事故と記憶が混ざっている可能性も考えられます。

2010年には郡山市大槻町の駐車場で高齢男性が死亡する事故もあった

福島県警察が現在も公開している交通死亡事故発生速報では、2010年5月31日午後2時40分ごろ、郡山市大槻町字御前地内の駐車場で、普通乗用車と歩行者が衝突する死亡事故が発生しています。

この事故では70歳代の男性歩行者が転倒して頭部を損傷し、死亡しました。[参照:福島県警察「交通死亡事故発生速報」]

こちらは子どもの事故ではないため、質問の記憶とは一致しません。しかし、郡山市内では駐車場内の歩行者死亡事故が複数発生しており、年月が経過するとそれぞれの記憶が混同されることがあります。

現在確認できる事故を整理

公開資料から確認できる「郡山市・駐車場・歩行者死亡事故」のうち、記憶と関連しそうな事例を整理すると次のようになります。

時期 場所 被害者 記憶との一致度
2013年7月17日 郡山市西田町付近のスーパー駐車場 2歳女児 商業施設・子ども・駐車場という点でかなり近い
2012年7月5日 郡山市内の小学校駐車スペース 低学年の男子児童 子ども・駐車場は一致するが商業施設ではない
2010年5月31日 郡山市大槻町の駐車場 70歳代男性 駐車場事故だが子どもではない

この中では、2013年の西田町のスーパーマーケット駐車場事故が、「郡山の商業施設の駐車場で子どもが車にひかれた」という記憶に最も近い確認済み事例です。

「商業施設」がショッピングモールだったとは限らない

昔の出来事を思い出すとき、「スーパー」を「ショッピングセンター」「商業施設」「モール」などと記憶していることがあります。

2013年の事故について確認できる報道では、現場は「スーパーマーケット」とされており、大型ショッピングモールだったとは書かれていません。そのため「郡山の商業施設」という記憶が、実際には郊外型スーパーだった可能性があります。

逆に「ザ・モール郡山」「ショッピングモールフェスタ」など具体的な大型商業施設を記憶している場合は、2013年の西田町の事故とは別件を探している可能性が高くなります。根拠のないまま特定の施設名と死亡事故を結び付けるべきではありません。

古い事故がインターネット検索で見つからない理由

2000年代前半から中盤の地方ニュースは、現在のニュース記事とは保存状況がかなり異なります。当時の記事が新聞社のWebサイトに掲載されていても、数年後にURLごと削除されているケースがあります。

また、当時は紙の地方紙だけで詳しく報じられ、Web版には掲載されていなかった可能性もあります。検索エンジンが現在ほど網羅的ではなかった時代なので、新聞記事データベースには存在するのに一般のGoogle検索等では出てこない事故もあります。

したがって「20年前の郡山でそんな事故はなかった」と結論付けるには資料が不足しています。現段階で正確に言えるのは、少なくとも2013年には郡山市西田町付近のスーパー駐車場で2歳女児が車にはねられて死亡する事故が実際に発生しているということです。

本当に2004~2008年ごろの事故を探すなら新聞記事データベースが有力

「2013年ではない。もっと前だった」とはっきり記憶している場合は、一般のWeb検索より新聞記事データベースを利用する方が見つかる可能性があります。

福島県内の出来事であれば、福島民報や福島民友など地元紙の過去記事、図書館に保存されている縮刷版・新聞資料などが手掛かりになります。全国紙の地方版で報じられた事故なら、朝日新聞クロスサーチ、ヨミダス、毎索など各社の記事データベースに残っている場合もあります。

検索する場合は「郡山 駐車場 児童」「郡山 スーパー 女児 事故」「郡山市 商業施設 男児 はねられ」など、施設名を決めつけず、2003~2010年程度まで年を変えながら調べると候補を絞りやすくなります。

施設名を断定するには追加の記憶が重要

事故を特定したい場合、「20年くらい前」という情報だけでは候補が広すぎます。特に役立つのは施設のおおよその場所です。

例えば「郡山駅の近くだった」「日和田方面だった」「西田町だった」「国道4号沿いだった」「大型ショッピングモールだった」「スーパー単独店舗だった」といった情報が一つあるだけでも、かなり絞り込めます。

また、子どもが「幼児だった」「小学生だった」、事故車が「バックしていた」「発進時だった」などの記憶も重要です。2013年の西田町の事故は2歳女児と発進した車、2012年の学校の事故は低学年男児と後退する車という違いがあります。

駐車場では幼児が運転席から見えないことがある

こうした過去の事故には、現在にも通じる重要な教訓があります。駐車場は一般道路より速度が低いため安全に感じられますが、車と歩行者が同じ空間を複雑に移動する場所です。

特に幼児は身長が低いため、車の直前・直後・側面の死角へ完全に隠れてしまう場合があります。運転者は乗車する前に車の周囲を確認し、発進・後退時には低速で周囲を繰り返し確認する必要があります。

福島県警察も駐車場内の死亡事故について、車を発進させる際には前方・後方だけでなく死角を考え、乗車時にも車両周囲の安全確認をするよう注意を呼びかけています。[参照:福島県警察]

まとめ|記憶に近い事故は2013年の郡山市西田町で確認できる

郡山市の商業施設・スーパーの駐車場で子どもが車にはねられた事故について公開資料を確認すると、2013年7月17日に郡山市西田町付近のスーパーマーケット駐車場で、2歳の女児が乗用車にはねられて死亡した事故が確認できます。[参照:Response.jp]

事故は、59歳の女性が駐車スペースから乗用車を発進させた直後に女児と衝突したもので、女児は搬送後に死亡しました。「郡山」「商業施設・スーパー」「駐車場」「子どもが車にひかれた」という記憶とはかなり一致します。

ただし2013年は2026年から約13年前であり、「20年くらい前」という年代とはずれがあります。また2012年には郡山市内の小学校の駐車スペースで低学年の男子児童が車にはねられて死亡したとする記録もあり、複数の事故の記憶が混ざっている可能性もあります。

現時点の公開情報からは、2004~2008年ごろの特定の商業施設で起きた子どもの事故まで断定できません。「ザ・モールだった」「フェスタだった」といった具体的な施設名を裏付けなしに事故と結び付けるのも避けるべきです。

もし記憶している事故が2013年の西田町のスーパーではなく、確実に2000年代だった場合には、福島県内の地方紙の過去記事や図書館の新聞資料を調べる必要があります。施設の場所、子どもの年齢・性別、車が前進だったかバックだったかなど、もう一つ手掛かりがあれば事故を特定できる可能性は大きく高まります。

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