セクストーション(性的な画像や動画を利用した脅迫)は、誰でも被害に遭う可能性がある犯罪です。相手から「お金を払わなければ知人に送る」「明日までに対応しろ」などと迫られると、恐怖や恥ずかしさから冷静な判断ができなくなることがあります。しかし、要求に従うことが必ず解決につながるわけではありません。この記事では、セクストーション被害に遭った場合の適切な対応方法、やってはいけない行動、相談先について解説します。
セクストーションとはどのような犯罪なのか
セクストーションとは、性的な画像や動画などを材料にして、金銭の要求やさらなる行為を強要する脅迫行為です。「sextortion」は「sex(性的なもの)」と「extortion(ゆすり・恐喝)」を組み合わせた言葉です。
典型的な手口としては、SNSやマッチングアプリなどで親しくなった相手が性的な画像を要求し、その後「公開する」「家族や友人に送る」などと言って金銭を要求するケースがあります。
相手は被害者の羞恥心や恐怖心につけ込んでいます。そのため、要求された金額を支払えば必ず止まるとは限らず、さらに追加の金銭を要求されるケースもあります。
セクストーションで脅された場合に最初にすること
相手から脅迫を受けた場合、まず重要なのは焦って要求通りに行動しないことです。特に「今日中」「明日まで」など期限を設定して心理的に追い込むのは、詐欺や恐喝でよく使われる手口です。
まずは相手とのやり取りを証拠として保存しましょう。メッセージ画面のスクリーンショット、相手のアカウント情報、送られてきた脅迫内容、金銭要求の記録などは、後から警察へ相談する際に重要な資料になります。
例えば、「フォロワーに送った」という画像が送られてきた場合でも、その画像自体や送信履歴を保存してください。実際に送信されたかどうかに関わらず、相手が脅迫している事実を示す証拠になります。
お金を払えば解決するのか
セクストーションでは、相手の要求に応じて支払いをしてしまうと、状況が改善するとは限りません。一度支払うことで「さらに要求すれば払う人」と判断され、追加請求につながる可能性があります。
また、支払い後に「まだ公開する」「もっと払え」と脅されるケースもあります。犯罪者は被害者の不安を利用して、繰り返し金銭を要求することがあります。
そのため、金銭を支払う前に、証拠を確保し、警察や専門機関へ相談することが大切です。
SNSで写真を送られた場合の対応方法
「フォロワーに送った」と言われると強い不安を感じますが、相手の言葉をすべて事実だと判断する必要はありません。脅迫のために、実際には送っていない内容を伝えている場合もあります。
もしSNS上で画像が投稿された場合は、各サービスの通報機能を利用して削除申請を行うことができます。性的な画像の無断公開は、多くのSNSで規約違反となっています。
また、アカウントの公開設定を見直す、パスワードを変更する、二段階認証を設定するなど、追加被害を防ぐ対策も有効です。
警察に相談することは恥ずかしいことではない
セクストーション被害では、「自分にも原因があるのではないか」「恥ずかしくて相談できない」と感じる人が少なくありません。しかし、性的な画像を利用して脅迫する行為は犯罪であり、被害者が一人で抱え込む必要はありません。
警察では、脅迫や恐喝などの犯罪として相談を受け付けています。相談する際には、保存した証拠を提示すると状況を説明しやすくなります。
例えば、相手のアカウント名、やり取りの日時、要求された金額、送られてきたメッセージなどを整理しておくと、相談時に役立ちます。
家族や周囲への相談について
被害に遭った人の中には、家族や友人に知られることを恐れて誰にも相談できない場合があります。しかし、一人で対応すると精神的な負担が大きくなり、相手の要求に流されやすくなることがあります。
信頼できる家族や友人、専門相談窓口などに相談することで、冷静な判断を取り戻しやすくなります。
特に未成年の場合は、一人で解決しようとせず、保護者や学校、専門機関など大人に相談することが重要です。
セクストーション被害でやってはいけないこと
- 恐怖からすぐにお金を支払う
- 相手にさらに個人情報を教える
- 脅迫に対して感情的に反応する
- 証拠を削除してしまう
- 一人だけで抱え込む
相手は被害者を焦らせ、冷静な判断をできなくすることを目的にしています。まず証拠を残し、第三者の力を借りることが被害拡大を防ぐポイントです。
まとめ
セクストーションは、性的な画像や動画を利用して相手を脅す犯罪行為です。被害に遭った場合、恥ずかしさや恐怖から相手の要求に従いたくなることがありますが、支払いが解決につながるとは限りません。
まずは脅迫内容や相手の情報を保存し、警察や専門機関へ相談できる状態を作ることが大切です。
セクストーションの被害者は悪くありません。相手の脅迫に一人で対応せず、証拠を残しながら適切な支援を受けることで、被害を最小限に抑えることができます。